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重機について ①ラフタークレーン(移動式クレーン)

重機について、説明していきます。日本では略して「ラフター」と呼ばれることが多いです。

不整地でも走行・作業ができる自走式クレーンで建設現場や資材置き場などで、鉄筋・型枠・資材の揚重作業に活躍します。

特徴

  1. 四輪駆動・四輪操舵
    → 狭い現場や不整地でも走行可能。小回りが効く。

  2. アウトリガー付き
    → クレーン作業時に車体を安定させるための支え。
    → 狭い場所でも伸縮幅を調整して設置可能。

  3. 1台で走行と揚重が可能
    → トラッククレーンのように輸送車両は不要。
    → 機動性が高いので、都市部や中規模現場で使いやすい。

主な用途

  • 鉄筋束や鉄骨部材の荷揚げ

  • 型枠や仮設資材の設置

  • プレキャストコンクリート部材の据付

  • 重機やコンテナの移動

鉄筋工事においては、加工場から運んだ鉄筋束を所定の場所へ吊り込む作業でよく使われます。

サイズ・能力

  • 吊り上げ能力:10tクラスから70t程度まで

  • ブーム長:20m前後(ジブをつけるとさらに延長可能)

  • 旋回半径が小さいので、市街地の建築現場でも活躍

 

メリットとデメリット

メリット

  • 狭い現場に強い

  • 小回りが効き、機動性が高い

  • 設置に時間がかからない

デメリット

  • 長距離移動には向かない(低速・公道走行は制限あり)

  • 吊り上げ能力や作業範囲は、タワークレーンや大型クレーンに劣る


操作に必要な資格

  • 移動式クレーン運転士免許(吊り上げ荷重5t以上の場合)

  • 玉掛け技能講習(吊り荷の掛け外し作業に必須)

鉄筋の配筋について

1. 配筋の基本目的

  • 構造耐力の確保:引張力に弱いコンクリートを鉄筋で補強。
  • ひび割れ防止:温度変化・収縮によるひび割れを制御。
  • 耐久性の向上:鉄筋のかぶり厚さを確保して錆びにくくする。

2. 配筋計画のポイント

  • 鉄筋の種類:主筋(主に引張力を負担)、あばら筋(せん断力を負担)、帯筋、補強筋など。
  • 鉄筋径とピッチ:設計荷重や部材寸法に応じて決定。
  • かぶり厚さ:鉄筋表面からコンクリート表面までの距離。環境条件や部位によって規定あり(例:屋外の柱や梁で40mm以上)。
  • 継手・定着長さ:鉄筋の接合部は、所定の長さを重ねるか、溶接・機械式継手を用いる。

3. 代表的な部位ごとの配筋

  • スラブ:上下の鉄筋を直交させて配置。負担の大きい方向を主筋に。
  • :引張側に主筋、せん断補強としてあばら筋を一定間隔で。
  • :縦筋を帯筋で拘束し、座屈防止と耐震性を確保。
  • 基礎:地盤からの反力を受けるため、下端筋を密に配置。

4. 配筋施工上の注意

  • 鉄筋は図面どおりの位置に正確に配置。
  • スペーサーブロックやサポート筋で位置を保持。
  • コンクリート打設時に鉄筋が動かないよう固定。
  • 検査(配筋検査)で本数・径・間隔・かぶりを確認。

5. 関連規準

  • 建築基準法施行令
  • 鉄筋コンクリート造計算規準・同解説(日本建築学会)
  • 土木学会コンクリート標準示方書

 

鉄筋の圧接について

鉄筋の圧接(あっせつ)は、鉄筋コンクリート構造物に使用される鉄筋同士を接合するための溶接方法の一つです。特に直線状に鉄筋を継ぎ足す必要がある場合に用いられる代表的な接合技術です。


【鉄筋の圧接とは】

鉄筋の端部を突き合わせ、高温で加熱しながら強い圧力を加えることで、鉄筋同士を一体化させる方法です。加圧と加熱により金属が塑性状態(やわらかくなる状態)になり、原子レベルで接合されるため、非常に強固な接合が可能です。


【主な圧接方法】

  1. ガス圧接
    • 一般的な鉄筋の現場接合で最も多く使われる。
    • 酸素-アセチレンバーナーで鉄筋の接合部を加熱し、油圧ジャッキ等で圧力を加えて接合。
    • 鉄筋径 D10〜D51 に対応。
  2. フラッシュバット圧接
    • 工場などでよく使われる。電気抵抗を利用して鉄筋端部を加熱し、圧力を加える。
    • 高精度な接合が可能だが、設備が大がかり。
  3. 摩擦圧接
    • 一方の鉄筋を高速回転させて摩擦熱で加熱し、圧力をかけて接合。
    • 主に工場や特殊な場所で用いられる。

【ガス圧接の施工手順(概要)】

  1. 鉄筋の端部を整形(直角に切断し、バリなどを除去)
  2. 両端を突き合わせる
  3. 加熱(赤熱状態になるまで)
  4. 加圧(油圧で押しつけてフラッシュ部を形成)
  5. 冷却・検査(外観検査や超音波探傷など)

【圧接のメリット】

  • 高強度の接合(母材と同等かそれ以上の強度)
  • 接合部がコンパクトでかさばらない
  • 材料のロスが少ない

【注意点・デメリット】

  • 熟練した技術者が必要
  • 現場の天候(雨や風)に影響されやすい
  • 接合部の品質検査が不可欠(超音波探傷試験など)

【関連基準・規格】

  • JIS Z 3120(ガス圧接の方法)
  • 「鉄筋コンクリート構造物の圧接継手指針」(日本圧接業協会)
  • 国土交通省の品質管理基準など